保育士は命を預かる責任があるということを痛感するのは、どういう時でしょうか?
それは、
自分の子どもではない、人さまの子どもを預かっているということをいつも心にとめておかなければならないと思うときです。
保育士のイメージって、可愛い子どもたちに囲まれて、いつも優しい笑顔で子どもたちに微笑んでいる・・・というのが、世間のイメージだと思います。
でも、実際は預かっている子どもをいかに安全に健康に過ごさせるか。ということをいつも考えながら保育をしているのですよ。
私が実際に自分の子育て時代と保育士として仕事として子どもの保育をするようになって、家庭と保育の違いを感じたことを次にまとめてみました。
家庭での子育てと保育園での保育の違うところ
こんにちわ!3児のはは保育士とにかです。
保育士は確かに自分の子育て経験がキャリアになる資格だと思いますが、実際に現場に入ってみると、子育て経験が活かされる年齢があるなぁと実感しました。
たとえば、自分の子どもを3人とか4人育てたわ!ということは、保育士という仕事のウエイトとしては、以下の部分は子育て経験として活かされる点かと思います。
- 子どもの発達過程を実際に経験している
- 兄弟がいる場合は子ども同士のかかわり方などある程度わかる
- 赤ちゃんを育てた経験
保育園では乳児さん、ゼロ歳児でまだ、歩く前の乳児ならば、即戦力にはなると思います。
でも、歩きだす頃からお友だちとのトラブルなどが増える頃になると、なかなか自分の子育て経験だけでは、どうにもならないなぁと私は思いました。
保育園では、保育士一人あたり何人の子どもの保育をするかという基準が設けらえれています。
児童福祉施設最低基準という法があって、認可保育園ではこの基準に沿って保育士配置を行っています。
児童福祉施設最低基準による保育士配置
子どもの年齢 | 保育士の配置人数 |
0歳児 | 概ね子ども3人に対して保育士1人 |
1歳児・2歳児 | 概ね子ども6人に対して保育士1人 |
3歳児 | 概ね子ども20人に対して保育士1人 |
4歳児・5歳児 | 概ね子ども30人に対して保育士1人 |
ゼロ歳児でしたら、1人の保育士が3名の子どもを担当することになります。
1歳児・2歳児になると、1名の保育士が6人の子どもを担当します。
同じ年齢の子どもを同時に3名ないし、6名の面倒を見る。
幼児さんになると、3歳児は20名を一人で保育するわけですし、
4・5歳児になると30名を一人で保育するわけです。。。
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いかがですか?
家庭の子育てでは考えられないことだと思います。
保育士一人で担当する子どもの数が多くなるほど、トラブルについても、常に気をつけていかなくてはいけません。
子ども同士のトラブルだけではありません。
ゼロ歳児の担任をしていたころ、ちょうど、つかまり立ちを始めた子どもたちがちょっと目を離したすきに、足元が不安定になり、つかまっていた棚で歯茎を打ち、流血・・生え始めた乳歯は大丈夫かな。。ということもありました。
ゼロ歳児のつかまり立ちが始まったころから、本当に目が離せません。
自分の思いを言葉で相手に伝えられない時期では、お友だちへの噛みつきなども、事前に防がなくてはいけません。
散歩や近くの公園へお出かけするときでも、道順を事前に確かめて、路の状態や時間帯的には交通量がどうだろうか、、とか少しでも安全に散歩や公園あそびもできるように、心がけなくてはいけないでしょう。
乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐために
乳児突然死症候群(SIDS)をご存じですか?
元気な赤ちゃんが、眠っている間に亡くなってしまう病気です。
保育園などで、起こった場合は、裁判にまでなるほどです。
私が勤めていた保育園では、2歳児になるまでは、午睡時にはうつ伏せ寝にはせずに、うつ伏せに寝返りをしたときでも、あおむけに身体を戻すことが決まっていました。
10分毎に呼吸を確かめて、記録を残していました。
もっと月齢の小さい赤ちゃんは5分毎に呼吸をチェックしていました。
このように、午睡時間は数分毎に呼吸などをチェックしていました。
応急手当について
落ち着いて手当をするためにも、正しい応急手当についても、知っておかなければいけないでしょう。
鼻血、出血。頭を打った、やけど、のどに詰まった、誤飲など、あってはいけないですが、万が一の時のために、それぞれについての応急手当を知っておきたいですね。
このようなことを未然に防げるように、子どもたちの様子をよく見て、今の子どもたちの様子から、次の様子を予測して、動けるようにしていければよいですね。
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